地震対策 完全ガイド

地震対策で確認すること
日本列島に住む以上、地震から逃れることはできません。しかし、ちゃんと事前に対策することで、自分や家族、大切な人々を護ることができます。
地震対策の項目
地震対策では以下の点を確認または準備していきます。
- ハザードマップの確認
- 地震情報を取得する - 緊急地震速報
- 地震が起きた初期に取る行動を確認
- 連絡手段の確認と確保
- 避難場所、避難行動の確認
- 避難時に持っていくもの
- 常に持っておくもの
- 家に備蓄しておくもの
一つずつ確認していきましょう。
ハザードマップを確認する
地震に限らず、水害や噴火でも、災害対策の基本は「ハザードマップの確認」です。ハザードマップには地震危険度や津波、洪水、土砂災害などの情報があるため、お住まいの地域の危険度がイメージできるようになっています。
ハザードマップは各市区町村で作られています。お住まいの地域の市区町村役場に行くか、HPから確認できます。ハザードマップは基準や法令、実際に起きた災害での教訓などから、最新のものに更新されることがあります。以前にハザードマップ入手したことがあっても最新版に更新されていないかHPでチェックしてみましょう。
また、国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」では、全国のハザードマップが確認できます。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
まずはハザードマップを入手して、対策、避難、連絡等の基本情報として活用しましょう。
地震情報を取得する - 緊急地震速報や災害アプリ
まずは、地震について情報を取得する方法を確認しましょう。
スマホの緊急速報機能
スマホやテレビ、ラジオから急に緊急地震速報の警告音が鳴り、びっくりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
現在の緊急地震速報は、どこかで地震が発生すると、震源近くの地震計が地震波をキャッチし、気象庁が震源や規模を自動計算して、緊急地震速報として発表します。この情報を受けて、公共放送やスマホデバイス、各防災サービスが通知や警告音を鳴らす仕組みになっています。
そのため、スマホをお持ちであれば、スマホに搭載されている緊急地震速報機能を有効にしておくことが、一番の地震情報取得になります。
- iOS(iPhone)での緊急速報設定
https://support.apple.com/ja-jp/102295 -
android(docomo、au、softbank)での緊急速報設定
https://www.android.com/intl/ja_jp/articles/214/
スマホの災害アプリ
スマホに災害アプリをインストールしておくことで、地震速報の後に必要な情報も収集できます。内閣府でも災害時に便利なアプリやWEBサイトを紹介しておりますので、参考にして下さい。
- 内閣府:災害時に便利なアプリとWEBサイト
https://www.bousai.go.jp/kokusai/web/index.html
災害の状況はSNSより公的な情報源を
災害に関する情報収集の注意点に関しては、「SNSや根拠のないネット情報に頼らない」です。地震に限らず噴火や水害においても、緊急時に本当に必要な情報を突き詰めると「いま避難が必要か、そうでないか」になります。この判断に必要な情報は政府や自治体の公式な災害レベルや警戒レベルの情報を取得できれば、あとは自分で判断可能です。ご自分で公的な情報を取得し、確認する習慣を身につけておきましょう。
スマホを持っていないお子様や高齢者の情報取得
スマホを持っていないお子様や高齢者の方には、それぞれ、どこの情報を頼りにして指示に従うのか、話し合いが必要です。
例えばお子様の場合、学校にいる場合は先生方の指示に従う、学童では指導員に聞く、外出中は防災無線のアナウンスを聞く、などです。
高齢の方も同様に、デイサービスの場合は施設の職員の指示に従う、外出中は防災無線のアナウンスを聞く、などです。
家族の行動範囲に合わせて、どこで情報が取得できるか確認しておきましょう。
地震が起きた初期に取る行動を確認
最近では学校でも地震対策の訓練が行われており、子どもたちも「地震が起きたらすぐ机やテーブルの下に」など教育されていることも多いです。それでも、家庭内では寝ている時、入浴中、食事中、子供だけで留守番中など、いろんなシチュエーションがあります。
起こり得る状況での行動を確認しておきましょう。
全ての場所で大事なこと:頭部を守る
災害発生時の基本は「頭部を守る」ことです。テーブルの下に隠れても、布団をかぶっても、路上で安全な場所を探すにも、必ず「頭部を守る」ことを意識して下さい。
屋内で地震発生した場合
自宅や職場、教室、施設など、屋内で地震が発生した場合は、テーブルや机の下など、落下物を防げるものの下に逃げましょう。
就寝中に地震が起きたら、布団をかぶって防災頭巾代わりにします。就寝場所に本棚やタンスが倒れてくる恐れがある場合は、事前に配置換えや転倒対策をしておきます。
注意点は、地震発生時に慌てて外に出ようとしないことです。大きな地震の最中は移動もままならず、落下物の衝撃で怪我をすることが多いためです。すごく古い木造住宅でなければ最初の揺れの最中にいきなり建物が全壊することは少なく、第2波、第3波の揺れで壊れたり、損壊した柱が揺れから一定時間後に壊れたりします。そのため、落下物を防げる場所で最初の揺れがおさまった後に、外に出るなり、避難準備をするなりしましょう。
トイレや入浴中に大きな地震が起きた場合
トイレや入浴中に急に大きな揺れが来たら、驚きのあまり、着るものも着ずに飛び出してしまいたくなるかもしれません。しかし、まずは落ち着いて揺れがおさまるのを待ちましょう。特にお風呂場は滑って転ばないよう、しっかりと身体を支えて下さい。また、上から落ちてくるものがあれば、頭にぶつからないように注意して下さい。
揺れがおさまった後で、素早く服を整えて、状況確認しましょう。
路上で地震にあった場合
道路ではブロック塀や電信柱の倒壊の危険があります。また、ビルのガラスや看板の落下の危険もあります。上から倒れたり落ちてきたりするものがない場所へすぐに移動しましょう。揺れが大きすぎてすぐに動けない場合は、その場でうずくまってバッグを頭の上にするなどして、頭部を保護しましょう。
エレベーターの中で地震が起きたら
エレベーターは一定以上の揺れを感じると、最寄りの階で自動停止するようになっています。ご自分でも念のため、すぐに全ての階のボタンを押して最寄りの階で止まるようにしましょう。エレベーターのドアが開いたら、すぐに出ます。なお、エレベーターの扉は開いた後、また閉まりますが、停止状態でなければ中から再度開けることはできます。一度閉まったら終わりとあわてすぎて脱出時に怪我することがないようにしましょう。
もしエレベーターが停止して閉じ込められてしまった場合は、内部に設置してあるインタホーンで外に連絡を取ります。
海岸近くで地震が起きたら
海岸近くや沿岸部で地震が起きた場合、津波が発生する可能性があります。一刻も早く高いところへ避難しましょう。津波はいったん来れば人の足よりも早く、車でも道路の状況によって追いつかれてしまいます。公的な発表や栽培アプリでも津波の状況が知らされますが、まずは高いところへの避難を開始しながら、情報を確認しましょう。
注意点は、「大きな揺れではなかったから津波はないだろう」と早合点しないことです。地上での揺れは小さくても、大津波になることがあります。1896年の明治三陸地震では、震度2〜3程度の揺れにも関わらず、津波は最大38mにせまり、大きな被害をもたらしました。2011年の東日本大震災でも、震度7を観測した宮城県よりも、震度5の岩手県宮古市に高い津波が集中したという報告があります。
自己判断せず、沿岸部で地震を感知したら、まずは避難行動と心がけましょう。
多くの人がいる繁華街や施設で地震が起きた場合
映画館やアミューズメントパーク、デパートや駅地下など、多くの人がいるところで地震が起きた場合、まずは揺れがおさまるまで安全な姿勢をとりましょう。こうした施設は耐震対策がしっかりしているため、そう簡単に崩壊したりはしません。
それよりも、大きな地震の場合、恐怖に駆られた集団が一気に出口を求めるパニック行動の方が被害が大きくなります。例え大きな地震であっても、一呼吸待つ余裕時間はあります。特に小さなお子様や移動の難しい怪我人や高齢者を連れている場合、あわてて移動して転倒したりはぐれたりすることないようにしましょう。移動の準備ができて、人の流れや状況も見えてきてから、落ち着いて避難を開始します。
ジェットコースターや観覧車の乗車中に地震が起きたら?
遊園地のアトラクションの最中に震度6、7クラスの地震が起きたら、生きた心地がしないことでしょう。
しかし、ジェットコースターや観覧車などのこうした遊園施設は、震災を考慮した建築基準に合格しないと運営許可が降りないため、おもいのほか地震に強く作られています。メンテナンスを怠っている施設でない限りは、地震によってジェットコースターが脱線したり、観覧車が倒れたりする心配は少ないです。地震によっていったん自動停止の後、ゆっくりと安全な場所へ移動するか、係員の誘導がおこなわれます。仮に停電が起きた場合でも、補助電源や係員による手動で操縦できるようになっています。
そのため、ジェットコースター等のアトラクションの最中に地震があった場合、まずはしっかりと何かにつかまり揺れがおさまるのを待ちましょう。それから係員の案内にしたがって、落ち着いて行動します。決して、あわてて勝手に乗り物を降りて脱出するようなことはしないで下さい。また、集団パニックによる急な人の流れに小さなお子様や同伴者が巻き込まれないよう、冷静な行動をとりましょう。
電車の乗車中に地震が起きたら?
電車の乗車中に地震が起きた場合、電車は緊急停止をします。事前に緊急停止のアナウンスが車内に流れますので、吊り革や棒をつかんで倒れないように身体をささえます。特に混雑した車内では多くの人の身体がどっと傾くので、足もしっかりふんばって衝撃にそなえましょう。また、網棚からバッグなどが落ちてくる位置にいる場合は、頭をしっかり守りましょう。
電車の停止後は、運転を再開するか、電車を降りて徒歩避難になるか、案内があるまで待ちます。勝手に窓から外に出たり、ドアを無理やり開けようとしたり、運転手や車掌にわめきちらすなどの行為は慎みましょう。
車の運転中に地震が起きたら?
震度4までは運転中に気が付かないこともありますが、震度5以上ではハンドルを取られて運転が難しくなります。
車の運転中に大きな地震を感知した場合は車を停めましょう。
ただし、急なブレーキは危険です。後続車がぶつかって玉突き事故を起こす危険があります。ハザードランプをつけて、後続車との距離をとりながらスピードを落とし、道路の左側に停めましょう。左側に止めるのは、右側を救急車両が通れるようにするためです。なお、停める際には、崩落の恐れがある老朽化したビルの近くは避けるようにしましょう。橋の上やトンネルの中の場合、なるべく早く通過してから停めるほうが安心です。
停車後はすぐに車を出ずに、地震の震源地や被害の状況を確認します。カーラジオで地震情報や交通情報を確認できます。
避難が必要な場合、車を置いて移動します。緊急時以外(津波が迫っているなど)は、原則として避難に車を使いません。渋滞や事故によって緊急車両の通行を妨げないようにするためです。そのため、停車は道路の左側か、可能なら駐車場や空き地などの道路街に車を移動させましょう。車のドアはロックせず、キーも刺したままにします。後の人が車を移動できるようにするためです。
車に貴重品と車検証(原本)があれば持っていきましょう。車検証の原本があれば所有者の確認ができ、盗難対策にも抹消登録にも対応できます。車内に自分の連絡先をメモで残しておくなどできれば、何かあった時の連絡をしてもらえやすくなります。
避難場所、避難行動の確認
ハザードマップをもとに、避難場所を確認しておきましょう。同時に、避難ルートも確認しておきます。
ただ、必ずしも家族全員が自宅にいる時に震災が起きるとは限りません。日中は学校や仕事、買い物等で家族はそれぞれの場所にいます。日常生活でいる場所ごとに、どちらへ避難するか確認しておきましょう。震災発生時のに家族が離れていても、それぞれが「いま、○○は△△にいるから、□□に避難するはずだ」と分かるようにしておくことが大事です。
自宅から避難する
自宅から避難する場合、基本は各市区町村指定避難場所になります。ハザードマップで確認しましょう。
学校から避難する
保育施設や学校にいるお子様は、基本は学校側の指示に従います。気になる場合は、学校等に災害発生時の対応や連絡はどのようになっているか、確認しましょう。お迎えが必要な場合にそなえ、学校から家族の誰かに必ず連絡が取れるように連絡先を伝えておきましょう。
勤務中や職場から避難する
勤務中に震災にあった場合、職場でのルールがあれば従いましょう。
自主判断であれば、震災直後や当日は、公共交通機関が止まっても帰宅できるかどうかが分かれ目になることが多いでしょう。徒歩で帰宅可能な距離の場合、帰宅ルートが安全かどうか確認しておきましょう。水や防寒具やホイッスルなど、コンパクトな防災グッズを鞄に常備しておくのもおすすめです。
職場の建物がしっかりしていて、数日寝泊まりできる備蓄があれば、無理に避難せず待機することも考えます。会社が用意していなかったり個人的に必要なものがある場合など、ご自分でもオフィスに一泊できる程度の準備しておくのもお勧めです。
旅行や出張など遠出の外出地の場合
買い物程度の外出であれば、被災直後は帰宅も可能です。しかし、ちょっと遠出の買い物や、日帰りでも旅行や出張の途中で震災にあった場合、交通機関が止まると帰宅が難しくなります。行き先が決まっているのでしたら、その施設や地域の防災対策や避難場所をチェックしておくのもお勧めです。また、カバンに入る防災グッズも携帯しておきましょう。
家族全員がバラバラの場所でも避難行動が取れること
日中は家族のほとんどが、それぞれの場所にて仕事や学校や用事をこなしていることが多いでしょう。子供や高齢者が1人で留守番している日もあります。そんな時に規模の大きい震災が起きたら、家族の各人が適切な行動や連絡が取れるでしょうか。
規模の大きい災害の直後は、連絡がスムーズに取れるとは限りません。実際の災害では、とっくに避難していると思っていたら子供が家に1人残っていたり、急いで帰ってきたのに家族の1人が家にも避難所にも見当たらない、などといったケースが見られます。
被災時はどこに避難するのか、持っていくものと置いていくものは何か、連絡がつかない場合はどうするかなど、自分だけでなく他の家族も安心できるよう、お互いの行動ルールを認識・把握しておきましょう。
在宅避難を選択肢に入れる
最近は、避難所への避難が必要でない場合や、ご自宅が倒壊の心配の少ない建物の場合は、在宅避難も推奨されています。避難所と違ってプライバシーの侵害が少なく、被災後の精神的ショックも和らげます。最初から避難所へ行かない場合と、一時的に避難所で生活したのち、建物の安全を確認した上で在宅に戻るパターンがあります。在宅避難の場合も電気や水道などのインフラ停止、食料や生活用品の不足があるので、あらかじめ家庭内にも備蓄しておきましょう。
災害時の連絡手段の確認と確保
家族が離れている場合の連絡方法を確認しておきましょう。家族は普段からスマホ等で連絡を取り合っていることが多いですが、大規模な震災時は通信障害や電池切れも起こります。また、スマホや携帯電話を持っていない家族もいるでしょう。
いつもの通信手段が使えない場合の連絡手段を用意しておくことが大事です。
災害用伝言ダイヤル(171)の活用
災害時の連絡手段として、NTTが提供する無料の災害用伝言ダイヤル(171)が有効です。無料で使えるので、災害時に公衆電話からも使えます。いざという時のために使い方を確認したり、体験利用提供日に使ってみたりしましょう。
NTT災害用伝言ダイヤル(171):https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
体験利用提供日:https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/howto.html
家から離れる場合はメモを残しておく
お子様に携帯電話を持たせてない場合、子供だけ家にいて避難したり、または子供が帰ってくる前に移動する際に、連絡方法がなくて困ることがあります。その際はドアの前にメモを貼っておけるよう、玄関近くにペンやメモ型シール、ガムテープなどを置いておきましょう。メモ内容を犯罪に悪用されるのが怖い場合は、どこにメモを残しておくのかルールを決めておきましょう。ただ、家の奥の冷蔵庫などと決めると、震災時は家屋の倒壊で中に入れないこともあります。どこにメッセージを残しておくのか、それぞれの家庭で最も適切と思う場所を話し合っておきましょう。
連絡の集約先を決めておく
電話で連絡を取る場合には、連絡の集約先を決めておきましょう。学校に行っている長男は勤務中の父親から指示をあおぎ、デイサービスに行っている祖母は運転中の母親から指示をあおぎ、では混乱が生じます。例えば第一番目には母親に連絡を集約することにし、困難な状況の場合は父親に集約するなど、決めておくと混乱が少なくなります。
家の地震対策
家庭の地震対策をチェックします。
家具の転倒対策
地震対策で一番最初にやることは、家具の転倒対策です。タンス、本棚、食器棚、冷蔵庫など、高さのあるものを、突っ張り棒や固定具などで止めておきましょう。もっとも安価で今日からすぐに取り掛かれて、かつ有効な地震対策です。
食器棚の扉対策
食器棚は倒れないように固定していても、大きな震度では扉が開いて、中の食器が落ちてくる危険があります。扉が開かないよう飛び出し防止をしておきましょう。
棚に置いた家電類の固定
テレビや電子レンジなど、棚や台に置いている重い家電があれば、固定しておきましょう。震度5強〜6弱の揺れでは、10kg前後の電子レンジが横に飛んでいく現象が報告されています。充分な凶器になりますので、しっかり止めておきましょう。
窓ガラスの飛散防止
大きな地震はもちろんのこと、猛烈な強風や、場所によっては噴火時の空振でも窓ガラスが割れることがあります。
窓ガラスの飛散防止フィルムを貼るなどして、ガラス破片が飛び散らないように強化しておきましょう。
建物の耐震対策
持ち家であれば、建物自体の耐震強化も検討しましょう。2000年以降に建てられた建物であれば、阪神・淡路大震災後の経験を踏まえて改正された建築基準法に則って建てられているので、ひとまずの耐震は期待できます。古い持ち家であれば、耐震強化工事などを検討しましょう。
現在は都道府県や市町村で耐震強化の補助金を出すところも増えてきたので、一度お住まいの市町村の制度を確かめてみましょう。思ったより出費が少なく実現できるかもしれません。
室内に耐震シェルター
建物の外壁や柱をリフォームする大掛かりなことをしなくても、室内に耐震シェルターを設置する選択肢もあります。最も多いのが寝室に設置することでしょう。家全体の工事よりも安く済むことが多いです。こちらも都道府県や市町村で補助金を出すことが増えています。
ご自宅に設置可能か、補助金の対象かどうかの判断は、建築会社や耐震シェルター取扱の会社にお問い合わせ下さい。
また、大掛かりなシェルターでなく、小型で下に逃げ込むだけのシェルターもあります。
地震対策ベッド
ベッド自体がシェルターの機能を果たす耐震ベッドもあります。1階に寝ている最中に地震が起きて、2階が崩れて落ちてきても、ある程度の重さを耐えることができるベッドです(ベッドにより荷重制限が異なります)。
倒壊する危険のある建物に住んでいる高齢者の方、介護が必要な方に有効です。こちらも補助金の対象になるものが多いです。
移住や引っ越しを検討するケース
崩れやすい崖や、そのふもとに住んでいる場合、家の耐震対策をしても崖崩れによる被害を防ぐことはできません。可能なら引っ越しを検討しましょう。住み続ける場合には、災害情報に注意して、危ない時にはすぐに家を離れることができるようにします。
※崖崩れは地震よりも大雨によって発生することが多いので、避難情報には十分注意しましょう。
子供の誕生や進学、結婚で巣立っていったなど、家族イベントの節目で、災害対策のされている建物に引っ越すことを検討して良いでしょう。
災害の少ない地域があるかどうかについては、100%安全な場所はないと考えましょう。水害や噴火の被害範囲はある程度予想できますが、地震が絶対起こらない場所はありません。災害の範囲を広げると、隕石、火災、果ては核ミサイルなど、心配事のタネは尽きません。引っ越したところの生活が合うとは限らず、災害以外の不都合が起きることもあります。
災害や危機の無い安全地帯を探そうとせず、ある程度の災害は共に暮らしていくつもりで、ドンと構えましょう。全ての災害が起こりうるのではなく、地震が起きやすい、かつて津波や洪水があった、噴火があったなど、住んでいる地域に特有の災害があります。その災害だけは重点的に注意して、怯えすぎることのないようにしましょう。
災害発生時に必要な避難用品や備蓄品の準備
持ち出し袋の準備
大きな地震の後は、同規模またはさらに大きな第2波が来たり、場所によっては津波が来ることもあります。そのため、地震後の避難は時間との勝負になります。最初の大きな揺れがおさまった後は、すぐに避難できるよう、常に「持ち出し袋」を準備しておきましょう。
避難用の持ち出し袋の準備について、詳しくはこちらから。
→非常用持ち出し袋の準備
自宅用の災害備蓄品を準備
大きめの地震が起きても、必ずしも避難が必要でないケースもあります。最近は家が安全な状況の場合は、無理して避難所まで行かずに家で過ごす「自宅避難」も推奨されています。
地震に限らず、噴火、水害、パンデミックなどの対策として、自宅で防災体制を整えておくことは重要です。最低3日間、できれば7日間の備えをしておきましょう。
外出時に常に携帯する災害対策グッズ
持ち出しグッズや備蓄品のある自宅にいる時に災害が起きるとは限りません。東日本大震災は昼の2時台に発生しました。300年前の富士山宝永噴火は午前10時ごろに始まったと言われています。
毎日の仕事や外出でも最低限の防災グッズを持つようにしましょう。
家族で防災会議のススメ
災害の対策では自分のことだけでなく、家族の心配も大きな悩みを占めるのではないでしょうか。
大規模な震災があった場合にどうするか、家族で充分に話し合いましょう。
お一人暮らしの方も事前のシミュレーションが大事です。遠方の家族や親族、関係者と相談や確認しておく必要も出てきます。
例え防災用品をしっかりそろえていても、家族で事前に充分な意思疎通をしておかなければ、意外なところでつまずきがでます。
防災対策について家族の意思疎通が充分でない場合におきやすいトラブル
- 避難指示が出ている地域にも関わらず、家から離れることを嫌がる家族が出た(高齢の方は不安からそうした行動が見られます)。
- いちいち話し合わなくても自分は自分で判断するからと、震災当日も所在の分からない家族がいる(災害に実感がない方が多いです)。
- 避難時に何を持っていき、何を置いていくか明確にしていなかったため、出発間際にトラブルが起きる(例えば先祖の位牌はどうするか、など)。
- 話し合う前に1人だけ張り切って防災グッズを買い込んだり、家族の行動等にあれこれ口出しして、白い目で見られてしまう。
自分以外の家族の防災意識が低いと感じられるときは
災害対策に意識の低い家族がいても、それを責めたり批判してはいけません。自分では正しいことを言ったつもりでも、感情を害する言い方をしては、相手は怒るなり反発するなりして心を閉ざしてしまいます。人によって関心を持つ時期や共感ポイントがありますので、相手の考えや価値観を尊重しながら少しずつ理解を求めていきましょう。
無関心の理由は自分ごとと思えないからかもしれません。ご自分も、今より若い頃や、一人暮らしのころなど、災害対策を自分ごととして考えられていなかった時期はなかったでしょうか。子供ができたとか、遠くの実家が被災したとか、信頼している誰かから言われたとか、何かのきっかけで災害対策に関心を持つタイミングがあります。それまでは淡々と情報収集をするなり、できるところから対策しておくなどして、時間を待つことにしましょう。
また、実はご自身が災害対策に極端に焦りすぎて、家族は冷ややかな目で見て反発している場合もあります。インターネットやSNSの過激な発信を信じこんで行動していませんか。一時的な恐怖心や焦りから過度な言動や買い込みをしていると感じられるなら、一度冷静になって、現実的で理屈の通った対策を考えてみましょう。充分に調べた上で、冷静に話をすれば、ちゃんと考えた上での相談として、相手も真剣に耳を傾けてくれるでしょう。