震度とマグニチュードについて

震度とマグニチュードについて

震度とマグニチュード

地震では「震度」と「マグニチュード(M)」があります。この二つはどちらも地震の大きさを表す言葉ですが、意味は少し違います。

震度:その場所でどのくらい揺れたか(局所的・体感的な強さ)。震度0から7までの10段階で揺れの強さを分類

マグニチュード:地震そのものの規模やエネルギー(科学的・地球規模の大きさ)。マグニチュードが大きいほど、地震が持つエネルギーは強く、遠くまで揺れを伝える力も大きくなります。たとえば、マグニチュード9の地震は、マグニチュード7の地震よりエネルギーが約30倍も大きいといわれています。

たとえば、同じマグニチュードの地震でも震源が深ければ地表の揺れは小さくなり、浅ければ揺れは大きくなります。そのため、震度が大きくてもマグニチュードは小さい場合や、逆にマグニチュードは大きくても震度が小さい地域もあります。

電球で例えると、「マグニチュード」は電球の明るさそのもの(ワット数)で、「震度」は電球を離れた場所から見た時に感じる明るさです。同じワット数の電球でも距離によって感じる明るさの違いがあるように、同じマグニチュードでも距離や場所によって震度の違いが出ます。

震度階級

震度は全国に設置された「地震計」という機械で自動的に測定されます。日本では気象庁が定めた「気象庁震度階級」という基準を使い、震度0から7までの10段階で揺れの強さを分類しています。震度が大きくなるほど揺れも被害も大きくなります。

震度1

ほとんどの人は揺れに気づきません。静かにしていると、わずかに体が揺れた感覚がある程度です。コップの水が少し揺れることもあります。

震度2

室内にいる人の多くが揺れを感じます。天井から吊るされた照明やカーテンが軽く揺れることがありますが、危険はほとんどありません。

震度3

はっきりと揺れを感じる強さです。棚の上の物や食器が少し動くことがあります。立っていてもバランスを崩す人がいるレベルです。

震度4

ほとんどの人が驚くほどの揺れです。吊り下げ物や棚の上の物が大きく揺れ、落ちることがあります。安全のためにしゃがんだり机の下に入ったりするのが望ましいです。

震度5弱

家具や食器が大きく動き、落下や破損の可能性があります。立っているのが少し難しく感じる揺れで、身の安全を意識する必要があります。

震度5強

タンスや本棚などの大きな家具が倒れることがあります。食器やテレビなどが落ちて壊れる可能性もあります。非常に強い揺れなので、頭や体をしっかり守る行動が必要です。

震度6弱

立っているのがほとんど不可能な揺れです。多くの家具が倒れ、ドアが開かなくなることもあります。建物の壁やガラスに被害が出ることもあります。

震度6強

体を動かすことも困難で、ほとんどの家具が倒れます。建物の一部が破損することがあり、非常に危険な状態です。

震度7

日本で最も強い揺れです。立っていることはもちろん、動くこともできません。建物が倒壊したり地面が裂けたりするレベルで、命を守るためにはすぐに頭や体を守る行動を取る必要があります。

日本の代表的な地震の震度・マグニチュード

以下は、日本で発生した代表的な地震と、そのとき観測された最大震度とマグニチュードをまとめた一覧です。主に被害が大きかった地震や、震度7を記録した重要な地震を中心に紹介します。

1995年1月17日 阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)

発生地域:兵庫県神戸市など
最大震度:7
マグニチュード:7.3
特徴:神戸市を中心に甚大な被害。死者6,400人以上。日本で初めて震度7が観測された地震。

2004年10月23日 新潟県中越地震

発生地域:新潟県中越地方
最大震度:7
マグニチュード:6.8
特徴:山間部で大規模な土砂崩れ。新幹線が脱線するなどの被害が発生。

2007年7月16日 新潟県中越沖地震

発生地域:新潟県柏崎市など
最大震度:6強
マグニチュード:6.8
特徴:火力発電所の火災や家屋被害が発生。日本海沿岸で強い揺れを観測。

2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

発生地域:東北地方太平洋沿岸
最大震度:7
マグニチュード:9.0
特徴:東日本全域が揺れ、巨大津波と原発事故を引き起こした。マグニチュード9.0の超巨大地震。

2016年4月14日・16日 熊本地震

発生地域:熊本県益城町など
最大震度:7(2回観測)
マグニチュード:6.5・7.3
特徴:同じ地域で2回の震度7を観測。多数の家屋倒壊や土砂災害が発生。

2018年6月18日 大阪府北部地震

発生地域:大阪府高槻市など
最大震度:6弱
マグニチュード:6.1
特徴:都市直下型地震。通勤・通学時間帯を直撃し、交通機関が混乱。

2018年9月6日 北海道胆振東部地震

発生地域:北海道厚真町など
最大震度:7
マグニチュード:6.7
特徴:北海道で初めて震度7を観測。大規模な土砂崩れと全道停電(ブラックアウト)が発生。

2021年2月13日 福島県沖地震

発生地域:福島県・宮城県など
最大震度:6強
マグニチュード:7.4
特徴:東日本大震災の余震とされる地震。家屋や高速道路に被害。

2024年1月1日 能登半島地震

発生地域:石川県能登地方
最大震度:7
マグニチュード:6.9
特徴:元日に発生。建物倒壊・火災・津波被害が重なり、広範囲で甚大な被害をもたらした。

2025年12月8日 青森県東方沖地震

発生地域:青森県など
最大震度:6強
マグニチュード:7.5
特徴:津波が発生し、初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました。

参照文献

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